こんにちは。DTM-play、運営者のDTMtarouです。
音楽制作をこれから本格的に始めようと考え、教育機関の割引を利用してMac版のCubaseアカデミック版を導入した方は多いのではないでしょうか。
しかし、いざソフトを立ち上げてみると、画面の複雑さに圧倒されてしまうかもしれません。
特に、作曲の土台となるコードトラックの使い方や、音が出ないといった設定のトラブル、MIDIへの変換方法、Mac特有のショートカット操作などは、最初につまずきやすいポイントですよね。
この記事では、そのような悩みを解決するため、Cubaseのアカデミック版をMac環境で運用する際のコードトラックに関する使い方を丁寧に解説していきます。
順番に読み進めていけば、作曲のスピードが格段に上がる便利な機能をマスターできるはずです。
- アカデミック版の機能制限と商用利用のルール
- Mac環境における動作の最適化と注意点
- コードトラックの基本的な設定から入力手順
- MIDI変換や自動追従など作曲に役立つ応用テクニック
Cubaseアカデミック(Mac)コードトラック使い方
ここからは、Cubaseの強力な作曲支援機能であるコードトラックを使いこなすための基礎知識と、最初の設定手順について解説していきます。
まずは、皆さんが手にしたアカデミック版の特性と、Macならではの環境設定から理解を深めていきましょう。
アカデミック版の制限と通常版との違い
学生や教職員の方にとって、手頃な価格でプロと同じ環境が手に入るアカデミック版は非常に魅力的ですね。
ソフトウェアの機能自体は、お店で売られている通常版と完全に同じです。
最上位のPro版であれば、豊富なトラック数や高度な編集機能をそのまま使うことができます。
ただし、ライセンスの利用目的に関しては明確なルールが設けられています。
アカデミック版で制作した楽曲は、いかなる形式であっても商用目的で利用することが禁じられています。
有償での楽曲提供や、配信プラットフォームでの収益化など、営利活動全般が含まれるため注意が必要です。
将来、プロとしてお仕事を請け負う段階になったら、通常版への有償アップデートやアップグレードを行うことで、商用利用が可能になります。
学生時代に作り溜めたプロジェクトファイルも無駄にならず、そのまま引き継げるので安心かなと思います。
ソフトウェアのライセンスや購入に関する正確な情報は公式サイトをご確認ください。
Mac環境の互換性とAppleSilicon
近年、Macの心臓部がIntelからApple Silicon(M1やM2など)へ移行したことで、DAWの動作環境も大きく変化しました。
最新のCubaseはApple Siliconにネイティブ対応しており、非常にパワフルでサクサクとした動作が期待できます。
ネイティブ環境では「VST 3」プラグインの使用が基本となります。
古い「VST 2」プラグインを使いたい場合は、Macの「Rosetta 2」という機能を使って起動する必要があります。
しかし、これをするとパフォーマンスを100%引き出せなくなるため、基本的には最新の環境に揃えていくのがおすすめです。
また、たくさんの楽器を鳴らして負荷が高くなってきたら、「ASIO-Guard」という機能がオーディオ処理を助けてくれます。
システム設定からレベルを調整できるので、プロジェクトの規模に合わせて変更してみてください。
コードトラックの初期設定と配置方法
曲の骨組みとなるコード進行を視覚的に管理するために、まずはコードトラックを作成しましょう。
プロジェクトの初期段階で作っておくと、全体の構成がとても把握しやすくなります。
プロジェクトウィンドウのトラックリストの空いている場所で右クリック(Macの場合はControl+クリック、または二本指タップ)します。
メニューから「コードトラックを追加」を選択するだけでOKです。
追加したコードトラックは、常にトラックリストの「一番上」に配置しておくのがコツです。
一番上に固定しておくことで、ドラムやベースなど他の楽器を打ち込む際に、今どのコードが鳴っているかが一目でわかるようになります。
これだけで、アレンジの作業効率が劇的に変わりますよ。
音が出ない?ルーティング設定の解決法
コードトラックを作ってコードを並べたのに、「全く音が出ない」と焦ってしまうのは初心者あるあるですね。
実は、コードトラック自体は「和音の指示」を出しているだけで、音を出す機能(音源)を持っていません。
音を鳴らすには、ピアノなどの「VSTインストゥルメントトラック」を別途立ち上げる必要があります。
そして、コードトラックの左側にあるインスペクター(詳細設定エリア)を見ます。
「モニタリングトラック」の項目をクリックし、先ほど立ち上げたピアノのトラックを指定してください。
これで、コードトラックの指示がピアノに伝わり、無事にコードの音が鳴るようになります。
それでも音が出ない場合は、Macやオーディオインターフェースの出力設定が正しいかを確認してみてください。
基本的なコード入力とエディター操作
音が出るようになったら、実際にコードを入力してみましょう。
タイムライン上に「コードイベント」と呼ばれる四角いブロックを配置していきます。
ここで、Macならではの便利な操作があります。
普段の矢印ツールのまま、キーボードの「Optionキー」を押し続けてみてください。
すると、マウスポインタが一時的に「鉛筆ツール」に変わるはずです。
その状態でタイムラインをクリックするだけで、瞬時にコードブロックが作成できます。
あとはそのブロックをダブルクリックして、コードエディターを開きましょう。
ルート音(CやDなど)とタイプ(MajorやMinorなど)を選ぶだけで、難しい理論を知らなくても簡単に和音が入力できます。
五度圏アシスタントを活用した作曲術
「どんなコードを並べればいいか分からない」という時に頼りになるのが、コードアシスタント機能です。
特に「五度圏(Circle of Fifths)」モードは、音楽のルールに基づいた自然なコード進行を探すのに最適です。
エディター内で五度圏のタブを開くと、円状に並んだコードのマップが表示されます。
中心に近いコードほど親和性が高く、クリックすると実際に音を聴きながら探すことができます。
次に進むべきコードを耳と目で確認しながら選べるので、理論の学習にも役立ちます。
気に入った響きが見つかったら、それをそのままコードトラックに反映させましょう。
Pro版をお使いの方であれば、「近接モード」というさらに高度な提案機能も使えるので、ぜひ試してみてください。
Mac・Cubaseアカデミック:コードトラック使い方
ここからは、コードトラックを使った応用編として、他のトラックとの高度な連携テクニックをご紹介します。
Mac環境を活かしたスピーディーな操作で、より実践的な曲作りに挑戦してみましょう。
便利!MIDI変換とボイシング解除
コードトラックで作った進行は、そのままMIDIデータに変換して編集することができます。
コードのブロックをまとめて選択し、ピアノなどのMIDIトラックへドラッグ&ドロップするだけで変換完了です。
しかし、ここで多くの方が「和音のノート(音符)を個別に動かせない」という現象に遭遇します。
これは、コードトラックの「ボイシング(音の重ね方のルール)」設定に縛られているためです。
自由なアレンジをするためには、MIDIトラックのインスペクターから「ボイシング」の項目を「オフ」にする必要があります。
このロックを解除することで、アルペジオに崩したり、独自の響きに作り直したりと、思い通りのエディットが可能になります。
MIDIフレーズのコード自動追従機能
個人的にとても面白いと思うのが、「コードトラックに追従(Follow Chord Track)」という機能です。
例えば、ベースのフレーズを1小節だけ作り、それを曲全体にコピーして貼り付けたとします。
通常ならコードが変わるたびにベースの音程も手作業で直さなければなりませんが、この機能をオンにすると魔法のようなことが起きます。
ベースのトラックが一番上のコードトラックの進行を読み取り、自動的に正しい音程へと変化して演奏してくれるのです。
これにより、フレーズのアイデアを優先して打ち込み、後からコード進行を自由に変更するという「トップダウン」な作曲が非常に楽になります。
オーディオからのコード抽出テクニック
録音されたギターの演奏や、市販のピアノのループ素材などからコード進行を解析することも可能です。
Pro版やArtist版に搭載されている「VariAudio」という強力な機能を使います。
オーディオ素材を分析し、検出されたピッチから「MIDI抽出」を実行します。
そうしてできたMIDIデータからコードイベントを作成することで、元の音源のコード進行を逆算してコードトラックに反映できます。
ただし、この機能はElements版などの下位グレードでは使用できないため、ご自身の環境をご確認ください。
耳コピが苦手な方や、サンプリング素材を主体に曲を作る方には強力な武器になるはずです。
作曲が加速するMac用ショートカット
Cubaseの広い画面をマウスだけで移動するのは時間がかかりますよね。
Mac特有のキーボードショートカットを覚えることで、作業スピードは劇的に向上します。
例えば、画面の横方向のズームイン・ズームアウトは「H」キーと「G」キーで行います。
縦方向のズームは「Shift + H」と「Shift + G」です。
| 操作内容 | Macショートカット |
|---|---|
| 鉛筆ツールに一時切替 | Optionキーを押し続ける |
| 水平ズーム | H / G |
| 垂直ズーム | Shift + H / Shift + G |
先ほど紹介したOptionキーでのツール切り替えなど、左手を常にキーボードに置いておくのがDTM上達のコツかなと思います。
必見!DTM曲作りの始め方ロードマップ
コードトラックの使い方がわかってきたら、いよいよ本格的な曲作りにチャレンジしてみましょう。
「でも、どうやって一曲を完成させればいいかわからない…」という方も多いかもしれません。
そんなあなたに向けて、DTM初心者からステップアップするための完全ロードマップをご用意しました。
機材の選び方から、作曲の順序、ミックスの基礎まで、音楽制作に必要な情報がこのページにすべて詰まっています。
【必見】DTMでオリジナル曲を作るための完全ロードマップはこちら
ぜひこちらの記事も参考にして、あなただけの素晴らしい楽曲を完成させてくださいね。
まとめ:Cubaseアカデミック(Mac)コードトラック使い方
今回は、Mac環境でのCubaseアカデミック版におけるコードトラックの使い方について解説してきました。
コードトラックは単なるメモ書きではなく、プロジェクト全体をコントロールする非常に賢い機能です。
音が出ない時のルーティング設定や、ボイシングの解除など、最初につまずきやすいポイントを押さえておけば、スムーズに作業が進められると思います。
ソフトウェアの動作環境や機能の違いに関する正確な情報は公式サイトをご確認ください。
また、機材の購入などについては、あくまで一般的な目安ですので、最終的な判断は専門家にご相談されることをおすすめします。
教育版という素晴らしい環境を最大限に活かして、日々の音楽制作を楽しんでいきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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