MIDIキーボードをピアノ代わりに使いたいけれど、そもそもピアノのMIDIとは何なのか、そして普通のキーボードとの違いは何ですか?と疑問に思っていませんか。
MIDIキーボードで何ができて、一体何に繋げばいいのか、DTM初心者にとっては分からないことだらけですよね。特に本格的な演奏ができるピアノタッチの製品は人気ですが、その中でもmidiキーボードのハンマーアクション、とりわけ88鍵ハンマーアクションのリアルな感触は、演奏の質を大きく左右する重要なポイントです。
市場にはmidiキーボードのピアノタッチとして主流の88鍵だけでなく、省スペースな61鍵や49鍵といった選択肢を探している方もいるかもしれません。この記事では、それぞれの鍵盤数の特徴から、選択肢として考えられるmidi端子付きの電子ピアノのおすすめモデルまで、あなたに最適なmidiキーボードのピアノタッチ選びを徹底的にサポートします。
- MIDIキーボードの基本とピアノタッチの重要性
- 鍵盤数やアクションによる違いと具体的な選び方
- ピアノタッチとそれ以外の鍵盤のメリット・デメリット
- あなたに最適な一台を見つけるための総合的なヒント
リアルな演奏感のmidiキーボード ピアノタッチとは
- まずは基本から!ピアノのMIDIとは?
- MIDIキーボードと普通のキーボードの違いは何ですか?
- MIDIキーボードで何ができますか?
- MIDIキーボードは何に繋いで使う?
- midiキーボードはピアノ代わりになる?
まずは基本から!ピアノのMIDIとは?
「MIDI」という言葉を聞いたことはあっても、具体的に何かを説明するのは難しいかもしれません。MIDIとは、Musical Instrument Digital Interfaceの略で、電子楽器同士で演奏情報をやり取りするための世界共通規格です。ここで重要なのは、MIDIが「音そのもの」を送っているのではないという点になります。
では何を送っているのかというと、「どの鍵盤を(ドレミ)」「どれくらいの強さで(ベロシティ)」「どれくらいの時間(音の長さ)」押したか、などの演奏に関するデータです。ピアノの鍵盤を押すと、その演奏情報がMIDI信号としてコンピュータなどに送られ、受け取った側のソフトウェア音源がその情報に基づいて音を鳴らします。言ってしまえば、MIDIは電子楽器の世界の楽譜のような役割を果たしているのです。
MIDIのポイント
MIDIは音そのものではなく、演奏情報をデータ化したものです。この規格があるおかげで、1つのMIDIキーボードを使って、ピアノの音はもちろん、シンセサイザーやドラム、オーケストラの音など、無限に近い種類の音色を演奏することが可能になります。
このため、ピアノの練習だけでなく、作曲や編曲(DTM)を行う上でMIDIは不可欠な技術となっています。ピアノタッチのMIDIキーボードは、このMIDI信号を、よりピアノらしい繊細な表現力で入力するために特化したデバイスと言えるでしょう。
MIDIキーボードと普通のキーボードの違いは何ですか?
MIDIキーボードと、一般的に「キーボード」や「電子ピアノ」と呼ばれる楽器との最も大きな違いは、単体で音を出せるかどうかにあります。多くの場合、MIDIキーボードは音源を内蔵しておらず、スピーカーも搭載していません。そのため、基本的にはコンピュータや外部の音源モジュールに接続しないと音を鳴らすことができないのです。
一方、電子ピアノやポータブルキーボードは、本体に様々な音色(音源)とスピーカーが内蔵されているため、電源を入れればすぐに演奏を楽しめます。このように言うと、MIDIキーボードが不便なものに聞こえるかもしれません。しかし、あくまで「入力装置」に特化しているからこそのメリットも数多く存在します。
具体的な違いを以下の表にまとめました。
| 項目 | MIDIキーボード | 電子ピアノ・ポータブルキーボード |
|---|---|---|
| 音源の有無 | 内蔵していないモデルがほとんど | 内蔵している |
| スピーカー | 搭載していないモデルがほとんど | 搭載している |
| 主な目的 | PC等への演奏情報の入力(DTM) | 単体での楽器演奏 |
| 音色の拡張性 | ソフトウェア音源次第で無限 | 内蔵音源の数に限られる |
| 機能性 | DAWソフト連携機能が豊富 | 自動伴奏やレッスン機能が豊富 |
つまり、MIDIキーボードは「作曲や音楽制作(DTM)のためのコントローラー」、電子ピアノなどは「それ自体で演奏が完結する楽器」と考えると分かりやすいでしょう。もちろん、最近ではMIDI端子を備えた電子ピアノも多く、それらをMIDIキーボードとして活用することも可能です。
MIDIキーボードで何ができますか?
MIDIキーボードは、コンピュータと組み合わせることで、音楽制作の可能性を飛躍的に広げることができるツールです。単なる鍵盤楽器ではなく、クリエイティブな作業をサポートする多彩な機能を備えています。
主な活用法としては、以下のようなものが挙げられます。
作曲・編曲(DTM)
MIDIキーボードの最も代表的な使い方が、DAW(Digital Audio Workstation)ソフトへのメロディやコードの入力です。マウスで一つひとつ音符を打ち込む作業に比べ、鍵盤を弾くことで直感的かつスピーディーにフレーズを作成できます。また、ピアノタッチの鍵盤であれば、ベロシティ(弾く強さ)による強弱のニュアンスもリアルに記録できるため、非常に表現力豊かな打ち込みが可能です。
ソフトウェア音源の演奏
前述の通り、MIDIキーボードはPC上のソフトウェア音源を鳴らすためのコントローラーです。現代では、本物と区別がつかないほどリアルなピアノ音源や、壮大なオーケストラ音源、複雑なサウンドを生み出すシンセサイザー音源など、多種多様なソフトウェアが存在します。MIDIキーボードがあれば、これらの膨大な音源ライブラリを、まるで本物の楽器のように演奏できるのです。
ライブパフォーマンス
ノートパソコンとMIDIキーボードを持ち込めば、ライブステージで様々な音色を切り替えながら演奏することもできます。製品によっては、パッドやフェーダー、ノブといったコントローラーが搭載されており、これらを使ってリアルタイムに音色を変化させたり、エフェクトを操作したりと、ダイナミックなパフォーマンスが可能です。
練習ツールとしても活躍
もちろん、純粋なピアノの練習にもMIDIキーボードは有効です。ヘッドホンを繋げば夜間でも気兼ねなく練習できますし、演奏をMIDIデータとして記録すれば、後から自分の演奏を客観的に確認・分析することもできます。
MIDIキーボードは何に繋いで使う?
MIDIキーボードは単体で音が出ないため、必ず何らかの「音を出す装置」と「音を聴くための装置」に接続する必要があります。接続方法はいくつかありますが、現在最も一般的なのはコンピュータを介したシステムです。
基本的な接続の流れは以下のようになります。
MIDIキーボード → コンピュータ(PC/Mac) → オーディオインターフェース → ヘッドホン/スピーカー
それぞれの役割を見ていきましょう。
- コンピュータ (PC/Mac)
MIDIキーボードから送られてきた演奏情報(MIDI信号)を受け取り、処理する頭脳の役割を果たします。コンピュータにインストールされたDAWソフトやソフトウェア音源が、このMIDI信号を実際の「音」に変換します。現在のMIDIキーボードの多くは、特別な設定なしでコンピュータに接続できるUSBケーブルで接続します。 - オーディオインターフェース
コンピュータが作り出した音を、高音質でヘッドホンやスピーカーに出力するための機材です。また、マイクやギターなどを接続する入力端子も備えています。必須ではありませんが、音の遅延(レイテンシー)を減らし、クリアな音質でモニタリングするためには、導入することが強く推奨されます。 - ヘッドホン / スピーカー
最終的に音を聴くための装置です。正確な音の判断が求められる音楽制作では、一般的なリスニング用イヤホンではなく、音の色付けが少ない「モニターヘッドホン」や「モニタースピーカー」を使用するのが一般的です。
古い機材やハードウェア音源との接続
コンピュータを介さず、シンセサイザーなどの「ハードウェア音源」に直接接続する場合は、円形で5つのピンがある「MIDI端子」を使用します。最近のMIDIキーボードにはUSB端子しか搭載されていないモデルも多いため、ハードウェアと接続したい場合はMIDI端子の有無を必ず確認しましょう。
midiキーボードはピアノ代わりになる?
「ピアノを始めたいけれど、本物のアコースティックピアノや大型の電子ピアノを置くスペースがない」という理由で、MIDIキーボードを検討する方は少なくありません。結論から言えば、条件付きでMIDIキーボードはピアノ代わりになります。
ピアノ代わりとして使う場合のメリットとデメリットを理解した上で、自分に合った選択をすることが重要です。
メリット
- 省スペース・軽量:音源やスピーカーがない分、多くの電子ピアノよりもコンパクトで軽量なモデルが多いです。設置や移動が比較的容易なのは大きな利点です。
- 静粛性:ヘッドホンを使えば、時間や場所を問わずに練習に集中できます。
- 多機能・拡張性:PCと接続することで、ピアノ以外の様々な音色で演奏したり、自分の演奏を録音・編集したりと、練習の幅が大きく広がります。
デメリット・注意点
- 単体で音が鳴らない:前述の通り、PCやスピーカー等の周辺機材が別途必要です。これらを揃える初期投資がかかります。
- 鍵盤のタッチ:最も重要なポイントです。安価なモデルや鍵盤数の少ないモデルは、ピアノとはかけ離れた軽いタッチのものが多く、本格的なピアノ練習には向きません。ピアノの代わりとして考えるのであれば、アコースティックピアノの鍵盤の重さや反応を再現した「ピアノタッチ(ハンマーアクション)」仕様で、鍵盤数が88鍵あるモデルを選ぶことが絶対条件と言えるでしょう。
- ペダル:多くのMIDIキーボードには簡易的なフットスイッチが付属しますが、ピアノのダンパーペダルのような繊細な表現(ハーフペダルなど)に対応していない場合があります。ペダルの仕様も確認が必要です。
私であれば、もし純粋なピアノ練習が主目的で、将来的にアコースティックピアノの演奏も視野に入れているなら、MIDIキーボードよりも初めからスピーカー内蔵の電子ピアノをおすすめします。ただ、作曲も楽しみたい、色々な音色で演奏したいという方には、ピアノタッチの88鍵MIDIキーボードが非常に強力な選択肢になりますね。
最適なmidiキーボード ピアノタッチの選び方
- midiキーボードで本格的に演奏できる?
- 主流のmidiキーボード ピアノタッチ88鍵
- 重要なmidiキーボード ハンマーアクション
- midi端子付き電子ピアノもおすすめ
midiキーボードで本格的に演奏できる?
はい、モデルを選べば十分に本格的な演奏が可能です。 「MIDIキーボード=打ち込み用の簡易的な鍵盤」というイメージは過去のものです。現代の高性能なMIDIキーボード、特にピアノタッチを採用したモデルは、ピアニストの繊細な表現要求に応えるだけのポテンシャルを持っています。
本格的な演奏を可能にする要素は、主に「鍵盤のタッチ」と「表現力を伝える機能」にあります。鍵盤のタッチについては後述するとして、ここでは表現力を伝える機能について見ていきましょう。
ベロシティ(Velocity)
これは鍵盤を叩く速さ(強さ)を検知する機能で、ほぼ全てのMIDIキーボードに搭載されています。弱く弾けば小さな音、強く弾けば大きな音、というピアノの基本的なダイナミクスを表現するために不可欠です。
アフタータッチ(Aftertouch)
鍵盤を押し込んだ後、さらにグッと力を加えることで、その圧力の大きさをMIDI情報として送信する機能です。この情報をビブラート(音の揺れ)やフィルターの開き具合などに割り当てることで、鍵盤を離さずに音色を変化させる、より高度な表現が可能になります。
これらの機能と、高品質なソフトウェアピアノ音源を組み合わせることで、MIDIキーボードでありながら、コンサートホールでグランドピアノを弾いているかのような、臨場感あふれる演奏体験を得ることもできます。本格的な演奏を目指すのであれば、これらの表現力に関わるスペックにも注目すると良いでしょう。
主流のmidiキーボード ピアノタッチ88鍵
ピアノタッチのMIDIキーボードを探し始めると、そのほとんどが88鍵であることに気づくでしょう。これは、アコースティックのグランドピアノやアップライトピアノと全く同じ鍵盤数であり、ピアノ曲を演奏する上での標準だからです。
なぜ88鍵が主流なのか?
クラシックからポップスまで、多くのピアノ曲は88鍵の音域を前提に作られています。鍵盤数が少ないと、曲によっては演奏できない音が出てきてしまい、オクターブを上下させるボタン操作が必要になります。これでは、演奏に集中することはできません。そのため、ピアノ演奏を主目的とするならば、88鍵は必須の選択と言えます。
73鍵や76鍵という選択肢も
88鍵は欲しいけれど、どうしても設置スペースが限られる…という場合には、73鍵や76鍵のモデルも選択肢になります。低音域と高音域が少し削られますが、多くのポップスやロック系の楽曲では十分対応できる場合が多いです。クラシックの大曲を弾かないのであれば、コンパクトさを優先してこれらの鍵盤数を選ぶのも一つの手です。
49鍵や61鍵のピアノタッチは?
「midiキーボード ピアノタッチ 61」や「midi キーボード ピアノタッチ 49」で検索する方もいるかもしれませんが、このクラスの鍵盤数で本格的なピアノタッチ(ハンマーアクション)を採用しているモデルは非常に稀です。多くは「セミウェイテッド鍵盤」という、ピアノタッチとシンセタッチの中間くらいの重さの鍵盤になります。ピアノ練習というよりは、様々な音色を両手で弾きたい人向けの仕様と言えるでしょう。
重要なmidiキーボード ハンマーアクション
「ピアノタッチ」を語る上で、最も核となる技術が「ハンマーアクション」です。これは、アコースティックピアノが弦をハンマーで叩いて音を出す仕組みを、鍵盤の重さや手応えとして疑似的に再現する機構のことを指します。
ハンマーアクションの仕組み
アコースティックピアノでは、鍵盤を押すとその先にあるハンマーが動いて弦を叩きます。このとき、テコの原理で動くハンマーの重さが、独特の「手応え」を生み出します。ハンマーアクション鍵盤は、このハンマーの動きを模した機構とおもりを鍵盤内部に搭載することで、本物のピアノに近い弾き心地を実現しているのです。
この機構のおかげで、単に鍵盤が重いだけでなく、以下のようなピアノ特有の感触が得られます。
- 低音域は重く、高音域は軽い:本物のピアノの弦が、低音側ほど太く長く、高音側ほど細く短いことを再現し、鍵盤の重さに段階的な変化をつけています。(グレードハンマー、スケーリングハンマーなどと呼ばれます)
- ゆっくり押したときの抵抗感と、速く押したときの走り感:力の入れ具合によって鍵盤の反応が変わる、複雑な弾き心地を再現します。
言ってしまえば、このハンマーアクションの出来の良し悪しが、そのMIDIキーボードの「ピアノらしさ」を決定づけると言っても過言ではありません。メーカー各社が独自に開発した様々な種類のハンマーアクション鍵盤があるので、可能であれば実際に楽器店で試奏して、自分の好みに合うか確かめるのが一番ですね。
プラスチック製鍵盤の他に、よりリアルなタッチを追求した木製鍵盤を採用したモデルも存在します。もちろん価格は上がりますが、アコースティックピアノに近いフィーリングを求める方には、こちらも有力な選択肢となるでしょう。
midi端子付き電子ピアノもおすすめ
ここまでMIDIキーボードに焦点を当ててきましたが、選択肢はそれだけではありません。MIDI端子(またはUSB to Host端子)を備えた電子ピアノも、非常に優れた「ピアノタッチのコントローラー」として機能します。
MIDIキーボードとしての電子ピアノのメリット
- 音源・スピーカー内蔵:PCを起動しなくても、電源を入れればすぐにピアノの練習が始められます。この手軽さは大きな魅力です。
- 高品質な鍵盤:電子ピアノは「ピアノを弾く」ことを主目的に開発されているため、同価格帯のMIDIキーボードと比較して、鍵盤のタッチや作りにこだわったモデルが多い傾向にあります。
- ペダルが標準で付属:多くの電子ピアノには、ダンパー、ソフト、ソステヌートの3本ペダルが付属またはオプションで用意されており、より本格的なピアノ演奏が可能です。
デメリット・注意点
- サイズと重量:スピーカーやしっかりした筐体を持つ分、MIDIキーボードよりも大きく、重くなります。頻繁に移動させるような使い方には向きません。
- コントローラー機能の少なさ:DAWソフトを操作するためのフェーダーやパッドといった物理コントローラーは搭載されていないことがほとんどです。
- 価格:多機能な分、一般的に純粋なMIDIキーボードよりも高価になる傾向があります。
こんな人におすすめ
「主な用途はピアノの練習で、時々DTMも楽しみたい」という方には、midi端子付き電子ピアノが最適な選択となる可能性があります。一台で演奏も音楽制作もこなせるため、機材をシンプルにまとめたい場合に非常に合理的です。自分の使い方をよく考えて、どちらがライフスタイルに合っているか検討してみましょう。
まとめ:最適なmidiキーボード ピアノタッチを見つけよう
この記事では、ピアノタッチのMIDIキーボードについて、基本的な知識から具体的な選び方までを解説してきました。最後に、今回の内容をリスト形式で振り返ってみましょう。
- MIDIは音ではなく演奏情報をやり取りする世界共通規格
- MIDIキーボードは主にPC等に接続して使う入力装置
- 単体で音が鳴る電子ピアノとは役割が異なる
- PCと繋げば作曲や様々な音源の演奏が可能
- ピアノ代わりには88鍵ハンマーアクションが推奨される
- 88鍵が主流なのはピアノ曲をそのまま弾くため
- ハンマーアクションはピアノの重い手応えを再現する機構
- 低音は重く高音は軽いなど段階的な重さのものもある
- 49鍵や61鍵で本格的なピアノタッチは少ない
- 本格的な演奏にはベロシティやアフタータッチも重要
- 選択肢としてmidi端子付きの電子ピアノも非常に有効
- 電子ピアノは鍵盤の質が高いモデルが多い
- 純粋な練習が主なら電子ピアノも良い選択肢
- DTMでのコントローラー機能も重視するならMIDIキーボード
- 最終的には自分の目的と環境に合った一台を選ぶことが大切



コメント