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作曲コード進行の作り方|基本パターンから王道まで徹底解説

DTM

作曲を始めたばかりの時、多くの人が「作曲でコード進行がわからない」という壁にぶつかります。そもそもコード進行の意味がわからないと感じたり、作曲のコード進行に関する基本的なルールや決め方が見当もつかず、手が止まってしまうことは少なくありません。

特に、C→F→G7→Cとはどういうコード進行ですか?といった初歩的な疑問から、J-POPなどでよく耳にするコード進行4-5-3-6とは何ですか?あるいは4361進行とは?といった、より具体的な質問に対する答えを探している方も多いでしょう。

この記事では、そんなあなたの悩みを解決するために、作曲のコード進行パターンを幅広く解説します。日本人が好むコード進行やコード進行のおすすめパターンを一覧で紹介しながら、ギターでの作曲に役立つヒントも交えて、あなたの曲作りをサポートします。

この記事でわかること

  • コード進行の基本的なルールや作り方
  • 有名なコード進行パターンの意味と使い方
  • ギターでの作曲に応用するヒント
  • 自分の曲に合うコード進行を見つける方法

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作曲におけるコード進行の基本的な考え方

作曲でコード進行がわからない時の対処法

作曲を始めたての方がコード進行で悩むのは、ごく自然なことです。結論から言うと、その対処法は「好きな曲を真似する」ことから始めるのが最も効果的です。理論を学ぶことも大切ですが、まずは感覚的に「この響き、かっこいいな」と感じるものを自分の引き出しに溜めていく作業が重要になります。

なぜなら、音楽理論の知識を先行させてしまうと、頭でっかちになり、音楽の持つ本来の心地よさや感動が後回しになりがちだからです。結果として、人工的で不自然な曲になってしまうケースは少なくありません。それよりも、たくさんの名曲に触れ、そのコード進行を実際に弾き語りなどで演奏し、体で響きを覚える方が、より実践的なスキルとして身につきます。

ライター

「この曲のサビのコード進行、すごく好きだから自分の曲でも使ってみよう!」くらいの感覚で大丈夫ですよ。盗作にはなりませんので、安心してくださいね。

わからない時のアクションプラン

  1. 好きなアーティストの曲を数曲ピックアップする
  2. インターネットや楽譜でその曲のコードを調べる
  3. ギターやピアノでコードを弾き、響きを体感する
  4. 気に入ったコードの流れをそのまま使ってメロディを乗せてみる

この「使う→後から理論を知る」という順番が、作曲上達への一番の近道です。まずは難しく考えず、たくさんの音楽をコピーすることから始めてみましょう。

まずは作曲のコード進行ルールを知ろう

コード進行を自由に作るためには、いくつか基本的なルールを知っておくと非常に便利です。その中でも最も重要で基本的なものが「ダイアトニックコード」という考え方です。

ダイアトニックコードとは、あるキー(調)において、基本的に使用できる7つのコードのグループのことです。例えば、最も基本的な「キー=Cメジャー」の場合、使えるコードは以下の7つになります。これらのコードを組み合わせていけば、大きく響きを外すことなく、まとまりのあるコード進行を作ることが可能です。

キー=Cメジャーのダイアトニックコード

ディグリー コードネーム 役割(機能) 特徴
C トニック (T) 安定、中心、終着点
Ⅱm Dm サブドミナント (SD) 少し展開、浮遊感
Ⅲm Em トニック (T) トニックの代理、少し切ない
F サブドミナント (SD) 展開、明るい、広がり
G ドミナント (D) 緊張、次へ進む力
Ⅵm Am トニック (T) トニックの代理、切ない響き
Ⅶm(♭5) Bm(♭5) ドミナント (D) ドミナントの代理、不安定

コードの3つの役割(機能)

  • トニック(T):安定感があり、曲の始まりや終わりに使われる「お家」のようなコード。
  • サブドミナント(SD):少しだけ展開や変化を生み出すコード。「お散歩」に出かけるイメージ。
  • ドミナント(D):不安定で緊張感があり、トニックに帰りたくなる力が強いコード。「お家に帰りたい」気持ち。

多くの楽曲は、この「トニック → サブドミナント → ドミナント → トニック」という流れを基本に作られています。まずはこの7つのコードと3つの役割を覚えることが、コード進行のルールを理解する第一歩です。

作曲におけるコード進行の決め方のコツ

基本的なルールがわかったところで、次にどうやってコード進行を決めていくか、そのコツを紹介します。完全にゼロから生み出すのは大変なので、定番の「型」をいくつか知っておくと、作曲が格段にスムーズになります。

機能(役割)で流れを作る

前述の通り、コードには「トニック(T)」「サブドミナント(SD)」「ドミナント(D)」という役割があります。この役割の流れを意識するのが最も基本的な決め方です。例えば、「T → SD → D → T」という流れは、音楽の基本的な物語構造であり、非常に安定感のある進行が作れます。

キーCで具体的に当てはめてみると、C(T) → F(SD) → G(D) → C(T)となります。これが全ての基本です。まずはこの流れを土台に、代理コード(同じ機能を持つ別のコード)に入れ替えてバリエーションを増やしていくのがおすすめです。

ベースラインの動きで考える

コードのルート音(一番低い音)の動き、つまりベースラインを意識すると、滑らかで美しい進行が作りやすくなります。特に、ベース音が順々に下がっていく「クリシェ」と呼ばれる進行は、切なさやエモさを表現するのによく使われます。

ベース下降進行の例(キーC)

C → G/B → Am → G

この進行では、ベース音が「ド→シ→ラ→ソ」と1音ずつ下がっており、非常に滑らかな印象を与えます。「G/B」は、コードはGですが、ベース音(一番低い音)はB(シ)を弾くという意味の分数コードです。

定番の循環コードから発想する

何度も繰り返して使えるコード進行のことを「循環コード」と呼びます。J-POPなどでは、Aメロやサビで同じ循環コードを繰り返す構成が非常に多いです。まずは覚えやすい循環コードを一つマスターし、それを元に曲作りを始めるのも良い方法です。

注意点:理論に縛られすぎない

これらのコツはあくまで作曲を助けるためのヒントです。最終的に大切なのは、メロディに合っているか、そして自分が「心地よい」と感じるかどうかです。ルールから外れた進行が、かえって曲の個性になることもたくさんあります。

C→F→G7→Cとはどういうコード進行ですか?

このC→F→G7→Cというコード進行は、音楽における最も基本的で重要な流れの一つで、「カデンツ(終止形)」の代表例です。音楽の「起承転結」や文章の「句読点」のような役割を果たし、曲に一つの区切りや解決感を与えます。

それぞれのコードの役割を見ていくと、その意味がよくわかります。

  1. C(トニック):安定した「始まり」の状態。
  2. F(サブドミナント):少しだけ「展開」し、物語が動き出す。
  3. G7(ドミナント):最も「緊張」が高まる部分。次のCに行きたくなる力が非常に強い。
  4. C(トニック):安定した状態に戻り、「解決」する。

小学校で「起立、礼」の際に使われる伴奏の音も、まさにこの流れでできています。この進行を聞くと、多くの人が自然と「終わった」「落ち着いた」と感じるのは、古くから音楽の中で繰り返し使われてきた、人間の感覚に深く根付いた音のつながりだからです。

なぜ「G」ではなく「G7」なの?

Gコードに「セブンス」の音(この場合はファ)を加えたG7コードは、Gコード単体よりも不安定な響きを持っています。この不安定さが、次の安定したCコードへの解決感をより一層強める効果があるため、カデンツではG7が使われることが非常に多いです。

このC→F→G7→Cは、コード進行の基本構造を理解する上で、まさに教科書のような存在と言えるでしょう。

コード進行4-5-3-6とは何ですか?

コード進行の話でよく出てくる「4-5-3-6」という数字の並びは、「ディグリーネーム」と呼ばれる表記法です。これは、キーの主音から数えて何番目のダイアトニックコードか、をローマ数字やアラビア数字で表したものです。

つまり、「4-5-3-6」は、

  • 4番目のコード (Ⅳ)
  • 5番目のコード (Ⅴ)
  • 3番目のコード (Ⅲm)
  • 6番目のコード (Ⅵm)

という流れのコード進行を指します。

これを最も分かりやすい「キー=Cメジャー」に当てはめてみると、以下のようになります。

4-5-3-6進行(キーCメジャーの場合)

F → G → Em → Am

この進行は、J-POPのサビなどで非常に頻繁に使われることから「王道進行」や「J-POP進行」などと呼ばれることもあります。明るさの中にどこか切なさが感じられる独特の浮遊感があり、非常にキャッチーなメロディを乗せやすいのが特徴です。

ディグリーネームのメリットと注意点

ディグリーネームを使うと、キーが変わってもコード進行の役割関係を同じように表現できるため、曲の構造を分析したり、移調したりする際に非常に便利です。ただし、3番目や6番目のコードがマイナーコード(Ⅲm, Ⅵm)になる点など、基本的なダイアトニックコードの知識がないと、少し混乱するかもしれません。


作曲のコード進行を豊かにする実践パターン

4361進行とは?

4361進行もまた、ディグリーネームで表されたコード進行の一種です。一般的には、キーCメジャーにおいて「F→E→Am→C」という流れを指すことが多いです。先ほどの「4-5-3-6進行」とは、2番目と4番目のコードが異なっています。

この進行の最大の特徴は、2番目の「E(Ⅲ)」のコードにあります。本来、キーCメジャーのダイアトニックコードの3番目は「Em(Ⅲm)」ですが、ここではメジャーコードの「E」が使われています。これは「セカンダリードミナント」と呼ばれる特殊なコードで、ダイアトニックコードにはない響きが、曲に強いフックや切なさを与えます。

セカンダリードミナント「E」の役割

この「E」コードは、次に来る「Am」コードに対して、ドミナント(Ⅴ)の役割を果たします。つまり、「Amを一時的に主役(トニック)と見なした時のドミナントコード」なのです。これにより、Amへのつながりが非常にスムーズかつドラマチックになります。

まとめると、4361進行は、ダイアトニックコードから一歩踏み出した、よりエモーショナルな表現を可能にするコード進行と言えます。特に、泣きメロと呼ばれるような切ないメロディとの相性は抜群です。

日本人が好むコード進行は本当に存在する?

「日本人が好むコード進行」というテーマはよく議論になりますが、科学的に「日本人だけが特別に好む」と証明されているわけではありません。しかし、日本のポピュラー音楽(J-POP)のヒット曲で、繰り返し頻繁に使われる傾向のあるコード進行は確かに存在します。

それらは長年にわたって多くの人々の耳に触れるうちに、どこか懐かしく、心地よいと感じる「共通感覚」のようなものを形成していると考えられます。代表的なものをいくつか見てみましょう。

通称 コード進行例(キーC) 特徴
カノン進行 C→G→Am→Em→F→C→F→G クラシックが元祖。壮大で感動的。普遍的な響き。
王道進行 F→G→Em→Am 明るさと切なさが同居。サビで使うと非常にキャッチー。
小室進行 Am→F→G→C 90年代に大流行。疾走感と切なさが特徴。マイナー始まり。
丸の内進行 F△7→E7→Am7→C7/G オシャレで都会的な雰囲気。ジャズの要素を含む。

もちろん、これらの進行を使えば必ずヒットするわけではありません。大切なのは、これらの「多くの人が心地よいと感じる響き」を理解した上で、どう自分らしくアレンジし、素晴らしいメロディを乗せるか、という点ですね。

結論としては、「日本人が好む」というよりは、「日本の音楽シーンで成功してきた実績のある進行」と捉えるのが適切でしょう。これらの進行を学ぶことは、ヒット曲の構造を理解する上で非常に役立ちます。

作曲に役立つコード進行パターンを紹介

コード進行の引き出しは、多ければ多いほど曲の表現力が豊かになります。ここでは、様々なシーンで使える代表的なコード進行パターンをいくつか紹介します。ぜひあなたの作曲に取り入れてみてください。

シンプルで明るい基本パターン

まずは、ダイアトニックコードだけで構成された、シンプルで使いやすいパターンです。ポップスやロックの基本となります。

  • C→G→Am→F:カノン進行の短縮版。非常に使いやすく、どんなメロディにも合わせやすい万能進行。
  • C→Am→F→G:循環コードの代表格。イントロやAメロで繰り返すだけで楽しい雰囲気が生まれます。

切なさ・エモさを演出するパターン

マイナーコードを効果的に使ったり、ダイアトニック以外のコードを挟んだりすることで、切ない感情を表現できます。

  • Am→G→F→E7:哀愁漂う進行。最後のE7が次のAmへの期待感を高め、強い切なさを生み出します。
  • F→G→Am→C:王道進行の順番を少し変えた形。これもサビで強力な力を発揮します。

オシャレで浮遊感のあるパターン

セブンスコードなどを多用することで、都会的で洗練された雰囲気を作ることができます。

ツーファイブワン進行

Dm7→G7→C△7

ジャズの基本とも言える進行です。「Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰ△7」という流れで、非常にスムーズで解決感のある響きが特徴です。ポップスに取り入れるだけで、ぐっと大人っぽい雰囲気になります。

パターンの利用はあくまで出発点

これらのパターンをそのまま使うだけでなく、途中でコードを一つ変えてみたり、リズムを変えてみたりすることで、オリジナリティが生まれます。ぜひ色々な組み合わせを試してみてください。

ギターでの作曲とコード進行の作り方

ギターは、コードをジャカジャカと鳴らしながら直感的に作曲できる、非常に便利な楽器です。特に、コード進行から曲作りを始めるスタイルと相性抜群です。

まずは簡単なコードから始める

ギターを始めたばかりでも押さえやすい、いわゆる「オープンコード」をいくつか覚えるだけで、もう作曲は始められます。

初心者が覚えたい基本コード

C, G, Am, Em, F, D, Dm

これらのコードはJ-POPでも頻繁に使われるものばかりです。例えば、「G→C→D→G」や「C→G→Am→Em」といった組み合わせを弾いてみるだけで、どこかで聴いたことのあるような、心地よい響きが感じられるはずです。

カポタストを有効活用する

カポタスト(カポ)は、ギター作曲における最強の飛び道具です。カポを使えば、難しいバレーコード(Fなど)を押さえなくても、簡単なオープンコードの形のまま、曲のキーを自由自在に変えることができます。

例えば、「G→C→D→G」という進行を、カポを2フレットにつけて弾くと、全体のキーが1音上がり、「A→D→E→A」という響きになります。押さえている形は同じなのに、曲の雰囲気をガラッと変えられるのです。

弾き語りをしながら、色々なコードを試して、響きを体感することがとても大切です。理論書を眺めているだけではわからない、コードの「生きた響き」を感じることができますよ。

このように、ギターは理論的な知識が少なくても、感覚的にコード進行を組み立てていける魅力的なツールなのです。

便利な作曲のコード進行一覧の活用法

現代では、作曲をサポートしてくれる便利なウェブサイトやアプリがたくさんあります。特に、コード進行をまとめた一覧ツールは、作曲に行き詰まった時や、新しいアイデアが欲しい時に非常に役立ちます。

ツールの主な機能

多くのコード進行ツールには、以下のような便利な機能が搭載されています。

  • パターンの網羅性:定番の進行から少し変わった進行まで、何百種類ものパターンが掲載されています。
  • キーの移調機能:ボタン一つで、全てのコード進行を指定したキーに変換してくれます。
  • サウンド再生機能:コード進行をクリック(タップ)すると、実際に音を鳴らして響きを確認できます。
  • ディグリーネーム表示:コードネームとディグリーネームを切り替えて表示できるため、理論的な学習にも役立ちます。

効果的な活用法

ただ眺めるだけでなく、以下のように活用することで、作曲の効率と質を大きく向上させることができます。

コード進行一覧の活用アイデア

  1. インスピレーションの源泉として:曲のイメージ(「明るい」「切ない」など)に合う進行を探し、作曲のきっかけにする。
  2. マンネリの打破に:いつも同じような進行ばかり作ってしまう時に、普段使わないパターンを試してみる。
  3. アレンジの参考に:作った進行の一部を、一覧にある別の進行に置き換えてみて、曲の展開に変化をつける。

ツールはあくまで補助輪

ツールは非常に便利ですが、それに頼りきりになるのは禁物です。最終的にどの進行を選ぶかは、自分の作りたいメロディや表現したい世界観に合っているかを、自分の耳で判断することが最も重要です。

色々な作曲コード進行を試してみよう

この記事では、作曲におけるコード進行の基本的な考え方から、具体的なパターン、便利なツールの活用法までを解説しました。最後に、記事全体の要点をリスト形式でまとめます。

  • コード進行がわからない時は好きな曲のコピーから始めるのが近道
  • 理論先行ではなく感覚的に良いと感じる響きをストックすることが重要
  • 作曲の基本ルールはキーに沿った7つのダイアトニックコード
  • コードにはトニック・サブドミナント・ドミナントという3つの役割がある
  • T→SD→D→Tという流れがコード進行の基本的な物語構造
  • C→F→G7→Cは音楽の句読点とも言える最も基本的な終止形
  • 4-5-3-6進行はディグリーネーム表記でJ-POPの王道進行とも呼ばれる
  • 4361進行はセカンダリードミナントを含みエモーショナルな表現に有効
  • 日本のヒット曲にはカノン進行や小室進行など頻出するパターンが存在する
  • 定番パターンを知ることは作曲の効率を上げ表現の幅を広げる
  • ツーファイブワン進行は曲にオシャレで大人っぽい雰囲気を加える
  • ギターは簡単なオープンコードとカポタストで直感的に作曲できる
  • 弾き語りを通してコードの生きた響きを体感することが大切
  • コード進行一覧ツールはアイデア出しやマンネリ打破に役立つ
  • 最終的には自分の耳を信じてメロディに合う進行を選ぶことが最も大事

コード進行に絶対の正解はありません。今回紹介した知識やパターンをヒントに、ぜひあなただけの最高のコード進行を見つけ出し、素晴らしい楽曲を完成させてください。

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