作曲を始めたいと考えたとき、「作曲ノート」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
しかし、具体的に音楽でノートとは何ですか?と聞かれると、はっきりと答えられない方も多いのではないでしょうか。
五線譜ノートや音楽ノートはもちろん、作詞ノートや歌詞ノートの作り方、ボーカルノートの書き方まで、その種類は多岐にわたります。また、作曲ツールや作曲アプリの活用法、作曲はスマホとパソコンどっちがいいのかという疑問も浮かぶでしょう。さらには、作曲家の年収はいくらですか、作曲家は1曲いくらぐらいしますかといった、将来の夢に関する具体的な関心事もあるかもしれません。
この記事では、これら全ての疑問に答え、おすすめの歌詞ノートからツールの選び方までを網羅的に解説します。最終的には、椿音楽教室がおすすめである理由にも触れながら、あなたの作曲活動がより豊かになる道筋を明らかにします。
この記事を読むことで、以下の点が明確になります。
- 作曲ノートの基本的な種類とそれぞれの用途
- スマホやアプリなどデジタルツールのメリットとデメリット
- 作曲を職業にすることに関する具体的な知識
- 独学の限界を超えて効率的に上達するための方法
作曲ノートの基本とアイディアの記録法
- そもそも音楽でノートとは何ですか?
- 五線譜ノートと音楽ノートの役割
- おすすめの歌詞ノートと作詞ノート
- 効果的な歌詞ノート作り方のコツ
- 上達につながるボーカルノート書き方
そもそも音楽でノートとは何ですか?
作曲における「ノート」とは、単に楽譜を書き留めるものだけを指すわけではありません。これは、頭の中に浮かんだメロディ、コード進行、歌詞の断片、楽曲の構成、インスピレーションを受けたアーティストの名前など、音楽制作に関するあらゆるアイディアを記録し、整理するための「創作の母艦」と言えるものです。
多くの経験豊富な作曲家は、いきなりパソコンの作曲ソフト(DAW)に向かうのではなく、まず紙のノートにアイディアを書き出すことから始めます。なぜなら、頭の中だけでアイディアを整理しようとすると、時間と共に記憶が曖昧になったり、試行錯誤の過程で本来作りたかったものを見失ったりすることがあるからです。
ノートに書き出すことで、自分のアイディアを客観的に見つめ直し、楽曲の設計図を明確にできます。この「固定する」という作業が、楽曲を最後まで作り上げる上で非常に大切なプロセスになります。ノートは充電も不要で、手軽に持ち運べるため、いつでもどこでもアイディアを逃さずに書き留められるという大きな利点もあります。
五線譜ノートと音楽ノートの役割
作曲で使われるノートには様々な種類がありますが、ここでは最も基本的ないくつかをご紹介します。
五線譜ノート
五線譜ノートは、その名の通り五線が印刷されたノートで、主にメロディやハーモニーを音符で記録するために使用します。音の高さや長さを視覚的に正確に記述できるため、楽曲の骨格を作る上で欠かせません。頭に浮かんだ旋律を忘れないように書き留めたり、コード進行に対するメロディを考えたりする際に活躍します。
音楽ノート
一方、音楽ノートは、五線譜と方眼紙や無地のスペースが組み合わさっていることが多いノートを指します。このタイプのノートは、楽譜を書くだけでなく、歌詞のアイディア、楽曲の構成案、使用したい楽器のメモ、リズムのパターンなど、音楽に関するあらゆる情報を一元管理できるのが特徴です。例えば、ページの右側に五線譜、左側にメモ欄があるノートであれば、メロディに対して講師から受けたアドバイスを書き込むといった使い方ができ、学習効率を大きく高めることができます。
どちらのノートを選ぶかは目的によりますが、初心者の方はまず、五線譜とメモスペースが両方ある音楽ノートから試してみるのが良いかもしれません。
おすすめの歌詞ノートと作詞ノート
メロディと同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが歌詞です。ここでは歌詞制作に特化したノートについて解説します。
歌詞ノート
歌詞ノートは、主に歌詞そのものを書き溜めていくためのノートです。思いついた言葉、心に残ったフレーズ、物語の断片などを自由に書き綴ります。この時点では、綺麗にまとめる必要はありません。誰に見せるものでもないので、自分に正直に、感情の赴くままに言葉を書き殴っていくことが、ユニークな表現を生む土台となります。
作詞ノート
作詞ノートは、歌詞ノートに書き溜めたアイディアを、一つの楽曲として構成していくためのノートです。Aメロ、Bメロ、サビといった構成を考え、それぞれのセクションにどの言葉を配置するかを練り上げます。韻の踏み方(ライミング)を研究したり、類義語を書き出して表現の幅を広げたりと、より技術的な作業に使われることが多いです。
おすすめのノートとしては、特別なものである必要はなく、自分が書きやすいと感じるサイズや罫線のものを選ぶのが一番です。ただし、見開きで使えるリングノートや、ページを追加できるルーズリーフは、後から構成を入れ替えたいときに便利かもしれません。
効果的な歌詞ノート作り方のコツ
ただ単に言葉を書き連ねるだけでは、なかなか一つの作品としてまとまりません。効果的な歌詞ノートを作るためには、いくつかのコツがあります。
まず、テーマやコンセプトを決めることが挙げられます。例えば「夏の終わりの切ない恋」といった具体的なテーマを設定すると、言葉や表現が自然と絞られてきます。そのテーマから連想される単語(例:花火、夕立、改札口)をリストアップするのも良い方法です。
次に、物語のプロットを考えることも有効です。登場人物は誰で、どのような状況に置かれ、感情はどう変化していくのか。これを簡単な箇条書きにするだけでも、歌詞に一貫性が生まれます。
また、日頃から心に響いた言葉や表現をストックしておく「言葉の引き出し」ページを作るのもおすすめです。小説や映画、他のアーティストの歌詞などからインスピレーションを受けたフレーズをメモしておきましょう。これを習慣にすることで、いざ作詞をするときに表現の選択肢が格段に増えるはずです。
上達につながるボーカルノート書き方
ボーカルパートの作曲や、自身の歌唱力向上のために役立つのが「ボーカルノート」です。これは、歌のメロディラインや歌い方に関する細かい指示を書き込むためのノートです。
具体的には、五線譜にメロディを書き、その音符の上に「ここはささやくように」「クレッシェンド(だんだん強く)で感情を高ぶらせて」といった表現の指示を書き込みます。また、ブレス(息継ぎ)をする場所を「V」のような記号で記しておくことも、実際に歌う際に非常に重要になります。
さらに、自分の声域や得意な音、苦手な音をメモしておくと、自分に合ったメロディを作る際の参考になります。レッスンでボーカルの先生から受けたアドバイス、例えば「この部分は鼻腔に響かせる意識で」といった具体的な指導内容を書き留めておけば、後から何度も復習が可能です。このように、ボーカルノートは単なる楽譜ではなく、歌唱表現を磨き上げるための設計図であり、練習日誌としての役割も果たします。
作曲ノートから本格的な楽曲制作へ
- 作曲ツールと作曲アプリの選び方
- 作曲はスマホとパソコンどっちがいい?
- 作曲家の年収はいくらですか?
- 作曲家は1曲いくらぐらいしますか?
- 独学の限界とプロに習う重要性
- 専門家と学ぶ作曲ノート活用術
作曲ツールと作曲アプリの選び方
ノートに書き留めたアイディアを実際の音にするためには、作曲ツールが必要です。現代では、手軽なスマートフォンアプリから高機能なパソコンソフトまで、様々な選択肢があります。
作曲アプリ
スマートフォンの作曲アプリは、いつでもどこでも手軽にメロディやコード進行を打ち込めるのが最大のメリットです。多くは直感的な操作が可能で、音楽理論に詳しくなくても感覚的に曲作りを楽しめます。デメリットとしては、パソコンソフトに比べて機能が制限されていたり、音質が劣ったりする場合があります。まずは曲作りの楽しさを体験したい、という初心者の方には最適です.
作曲ツール(DAWソフト)
一方、パソコンで使用する作曲ツールは一般的に「DAW(Digital Audio Workstation)」と呼ばれ、プロの音楽制作現場で使われているものも多数あります。音作りや編集の自由度が非常に高く、高品質な楽曲制作が可能です。ただし、機能が豊富な分、操作が複雑で習得に時間がかかることや、ある程度のスペックを持つパソコンが必要になる点がデメリットと言えます。
どちらを選ぶかは、あなたの目的次第です。手軽に始めたいならアプリから、本格的に取り組みたいならDAWソフトの導入を検討するのが良いでしょう。
作曲はスマホとパソコンどっちがいい?
作曲をデジタルで行う際、スマートフォンとパソコンのどちらを選ぶべきかは、多くの初心者が悩むポイントです。それぞれにメリットとデメリットがあるため、一概にどちらが良いとは言えません。自分の制作スタイルや目的に合わせて選ぶことが大切です。
以下の表に、それぞれの特徴をまとめました。
| 項目 | スマートフォン | パソコン |
| 手軽さ・携帯性 | ◎ 非常に高い。いつでもどこでも作曲可能。 | △ 自宅やスタジオなど場所が限定される。 |
| 画面の大きさ | × 小さいため、細かい作業には不向き。 | ◎ 大きい画面で全体の構成を把握しやすい。 |
| 操作性 | ◯ 直感的で初心者でも扱いやすいアプリが多い。 | △ 機能が豊富で、習得に時間が必要な場合がある。 |
| 処理能力・機能 | △ 複雑なアレンジや多くのトラックを扱うのは困難。 | ◎ 高機能。プロレベルの音作りや編集が可能。 |
| コスト | ◯ 無料または安価なアプリが多い。 | × ソフト・ハード共に高価になる傾向がある。 |
このように、手軽さや初期コストを重視するならスマートフォン、本格的な楽曲制作を目指すならパソコンが適していると考えられます。まずはスマートフォンアプリで作曲の基本を学び、物足りなくなったらパソコンに移行するというステップアップも有効な方法です。
作曲家の年収はいくらですか?
作曲を趣味から職業へと考えるようになると、収入面は非常に気になる部分です。作曲家の年収は、その働き方や実績によって大きく変動するため、一概に「いくら」と断言するのは困難です。
主な収入源
作曲家の収入源は多岐にわたります。
- 楽曲提供(印税収入): CDの売上や音楽配信、カラオケなどで楽曲が使用されるたびに発生する著作権印税。これが安定すると大きな収入源になります。
- 制作料(買取): ゲーム音楽やCM、映画の劇伴など、依頼を受けて楽曲を制作し、その対価として報酬を得る形態です。この場合は著作権を譲渡することも多く、印税は発生しない契約もあります。
- 編曲料: 他のアーティストの楽曲をアレンジすることで報酬を得ます。
- 音楽講師: 音楽教室などで指導を行い、月謝やレッスン料を得る方法もあります。
年収の目安
一概には言えませんが、駆け出しの作曲家や副業として活動している場合は年収100万円未満ということも珍しくありません。一方で、J-POPのヒットメーカーや有名ゲームの音楽を手掛けるようなトップクラスの作曲家になると、年収数千万円から億単位を稼ぐこともあります。
多くは、様々な仕事を組み合わせながら、年収300万円から800万円程度で活動しているケースが一般的と考えられます。安定した収入を得るには、作曲技術だけでなく、営業力や人脈も大切な要素となります。
作曲家は1曲いくらぐらいしますか?
作曲家が依頼を受けて1曲制作した場合の報酬(制作料)も、案件の種類や作曲家の知名度、楽曲の用途によって大きく異なります。
例えば、インディーズのアーティストや個人の依頼であれば、1曲あたり数万円から10万円程度が相場となることが多いです。これには、メロディ作成のみの場合や、編曲(アレンジ)まで含む場合など、作業範囲によって価格が変わってきます。
一方、企業のCMソングや、人気ゲームの主題歌、メジャーアーティストへの楽曲提供となると、報酬は一気に跳ね上がります。1曲あたり数十万円から、場合によっては数百万円に達することもあります。
重要なのは、これはあくまで「買取」の価格の一例であるという点です。前述の通り、著作権の扱いによって将来的な印税収入の有無が変わってきます。契約時には、報酬額だけでなく、著作権がどちらに帰属するのかを明確に確認することが、作曲家として活動していく上で非常に大切になります。最初は実績作りのために安価で引き受けることもあるかもしれませんが、自分の技術に見合った適正な価格を提示できるようになることが、プロとして自立するための一つの目標と言えるでしょう。
独学の限界とプロに習う重要性
作曲ノートやアプリを使えば、誰でも手軽に曲作りを始められます。しかし、独学だけでクオリティの高い作品を生み出し続けるのは、簡単なことではありません。多くの人が、ある段階で「これ以上どうすれば上達するのか分からない」「自分の作っているものが正しいのか不安」といった壁に突き当たります。
独学の主な壁
- 客観的なフィードバックの欠如: 自分の作品を自分だけで評価するため、改善点や新たな可能性に気づきにくいです。
- 知識の偏り: 自分の好きなジャンルや得意なパターンばかりに偏り、表現の幅が広がりにくい傾向があります。
- モチベーションの維持: 一緒に頑張る仲間や、導いてくれる指導者がいないため、挫折しやすくなります。
- 体系的な学習の困難: 音楽理論や作曲技法を断片的に学んでも、それらをどう結びつけて実践すれば良いのか分からなくなりがちです。
これらの壁を乗り越える最も効果的な方法が、プロの講師から直接指導を受けることです。音楽教室などに通うことで、自分のレベルに合わせた的確なアドバイスをもらえたり、体系的なカリキュラムで効率的に学べたりします。何よりも、自分の作品を聴いてもらい、具体的なフィードバックを得られる環境は、独学では決して得られない貴重な財産となります。
専門家と学ぶ作曲ノート活用術
この記事では、作曲ノートの基本から応用まで、様々な側面を解説してきました。最後に、これまでの内容を振り返りながら、作曲スキルを確実に向上させるためのポイントをまとめます。
- 作曲ノートはアイディアを記録し固定する創作の母艦
- 初心者は五線譜とメモ欄がある音楽ノートが便利
- 歌詞ノートは思いついた言葉を自由に書き溜める場所
- 作詞ノートは構成や韻など技術的な作業に使う
- ボーカルノートは歌唱表現を具体的に記録する設計図
- 作曲アプリは手軽に始めたい初心者におすすめ
- 本格的な制作を目指すならパソコンのDAWソフトが必須
- スマホとPCは目的や制作スタイルに応じて使い分ける
- 作曲家の収入は印税や制作料など多岐にわたる
- 1曲あたりの制作料は案件の規模や知名度で大きく変動する
- 契約時には著作権の所在を必ず確認することが大切
- 独学は客観的なフィードバックが得にくく壁にぶつかりやすい
- 表現の幅を広げるには体系的な学習が不可欠
- モチベーション維持のためにも専門家の指導は有効
- プロから学ぶことで作曲ノートを最大限に活用できる



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