こんにちは。DTM-play、運営者の「DTMtarou」です。
ふと口ずさんだメロディや、練習したい曲のフレーズをスマホに聴かせるだけで、魔法のように楽譜ができたらいいなと思ったことはありませんか。
特に、音を聞かせて楽譜を作るアプリ無料版を探していると、iPhoneやAndroidアプリ、PCサイトなど多くのツールが見つかる一方で、実際に使ってみると課金が必要だったり精度がイマイチだったりと、悩むことも多いはずです。
実は2026年の現在、AI技術の進化によって、鼻歌やMP3からかなり正確に自動採譜ができるようになってきています。
- 完全無料で使える最新の自動採譜ツールの実力がわかる
- 鼻歌やMP3音源を楽譜化するための具体的な手順を知れる
- 無料アプリの限界とそれをカバーするプロ級の裏技を学べる
- どうしても楽譜が見つからない時の最終的な解決策が見つかる
音を聞かせて楽譜を作る無料アプリの選び方と現実
まずは、検索でよく見かけるツールや、実際に使ってみて分かった「無料版のリアル」についてお話しします。夢のようなツールが増えていますが、それぞれ得意なことと苦手なことがはっきりしています。
鼻歌で作曲できるおすすめアプリ
メロディが降りてきた瞬間に、それをサッと楽譜に残したい。そんな時に最強なのがScoreCloud Expressです。
私がこのアプリを使って驚いたのは、その「空気の読み方」の上手さです。例えば、私たちが鼻歌を歌うとき、どうしてもリズムが走ったり遅れたりしますよね。このアプリは、そんな不安定なリズムをAIが音楽的な文脈で解釈し、きれいな譜面に整えてくれるんです。
ただし、無料版にはクラウド保存数の制限(10曲まで)や、楽譜を画像保存する際に透かしが入るといった制約があります。それでも、アイディアメモとしては今のところこれ以上の選択肢はないと言っていいでしょう。
ピアノの音を自動で採譜する技術
ピアノのように、同時にたくさんの音が鳴る「和音(ポリフォニック)」の解析は、実はAIにとってかなり難しい課題でした。しかし、ここ数年でKlangioシリーズの「Piano2Notes」などが劇的な進化を遂げています。
実際にピアノの演奏を聴かせてみると、単音のメロディだけでなく、左手の伴奏コードまでかなりの精度で拾ってくれます。
iPhoneやAndroid対応のツール
スマホだけで完結させたい場合、OSによって選択肢が少し変わります。
iPhoneユーザーなら、GarageBandと拡張機能(AUv3プラグイン)を組み合わせるのが上級者のテクニックですが、もっと手軽なのがKodaiというアプリです。これはスマホの中(オンデバイス)で処理を行うため、通信量を気にせず使えます。
一方、Androidユーザーも含めて広く使えるのが、ヤマハのChord Trackerです。これは厳密には「五線譜」を作るアプリではありませんが、スマホに入っている曲のコード進行を瞬時に解析してくれます。「弾き語りがしたいからコードを知りたい」という目的であれば、複雑な楽譜作成アプリよりもこちらの方が圧倒的に正解に近いですね。
PCサイトでMP3を楽譜に変換
「アプリを入れるのが面倒」「手持ちのMP3ファイルを変換したい」という方には、Webブラウザで完結するサービスがおすすめです。
代表的なのがMelody Scannerです。YouTubeのリンクを貼るだけで解析してくれる手軽さは魅力ですが、無料版では「冒頭の40小節(約2分)」の壁があります。サビまで届かないことも多いんですよね。
そこで私が個人的に推したいのが、Spotifyが開発したBasic Pitchです。これは完全無料で、回数制限も時間制限もありません。
耳コピの精度と無料版の制限
ここまで紹介してきてなんですが、正直なところ「無料アプリでワンボタンで完璧な楽譜ができる」とは思わない方が安全です。
AIは確かに進化しましたが、複数の楽器が鳴っているバンドサウンド(ドラム、ベース、ギター、ボーカルが混ざった音)をそのまま聴かせると、大抵は「闇鍋」のような楽譜が出来上がります。メロディラインが伴奏に埋もれてしまったり、ノイズを音符として拾ってしまったりするのです。
また、多くの無料アプリには以下のような「見えない壁」があります。
| 制限の種類 | 具体例 |
|---|---|
| 時間の制限 | 冒頭30秒〜2分しか変換できない |
| 出力の制限 | MIDIデータがダウンロードできない(PDFのみ) |
| 楽器の制限 | 単音(鼻歌)しか認識しない |
音を聞かせて楽譜を作る無料アプリより確実な方法
では、無料で「フルコーラス」かつ「使える楽譜」を手に入れるにはどうすればいいのでしょうか。ここからは、私が普段行っている少し裏技的なワークフローを紹介します。
ギターのTAB譜を自動作成する
ギタリストにとって五線譜は読みにくいもの。TAB譜が欲しい場合は、KlangioのGuitar2Tabsなどが候補に挙がりますが、無料版の制限が厳しいのがネックです。
そこでおすすめなのが、Basic PitchとMuseScore(無料の楽譜作成ソフト)を組み合わせる方法です。Basic Pitchはギターの演奏ニュアンスをMIDIのピッチベンドとして拾ってくれるため、これをMuseScoreに読み込ませてTAB譜形式で表示させると、意外と実用的なものが出来上がります。
ボイスメモをMIDIに変換する手順
スマホのボイスメモに録りためたアイディアをPCで本格的に編集したい場合の手順です。
- ボイスメモをPCに転送する(iCloudやGoogleドライブ経由が楽です)。
- Basic Pitchのサイトを開き、ファイルをドロップしてMIDIに変換・ダウンロードする。
- このMIDIファイルをDAW(作曲ソフト)やMuseScoreに取り込む。
この手順なら、アプリ課金の壁に阻まれることなく、何度でも無料で試行錯誤ができます。
編集ソフトMuseScoreとの連携
「自動採譜アプリ」単体で完結させようとすると失敗します。重要なのは、AIが出力した「素材(MIDI)」を、人間の手で整える工程です。
世界で最も使われている無料の楽譜作成ソフトMuseScoreは、この仕上げ作業に最適です。AIが変換したMIDIデータは、リズムが微妙にズレていたり、「ドのシャープ」と「レのフラット」が混在していたりと、見た目が汚いことが多いです。MuseScoreに取り込んで「クオンタイズ(リズム修正)」という機能をかけるだけで、一気に見やすい楽譜に生まれ変わります。
楽譜の完全性を求めるなら購入が正解
ここまで無料ツールを駆使する方法をお伝えしてきましたが、正直に言います。もしあなたが「明日までにバンドスコアが必要」「発表会のために正確なピアノ譜が欲しい」という状況なら、迷わず楽譜を購入することをおすすめします。
無料アプリでの採譜と修正には、慣れていても数時間の作業時間がかかります。しかも、AIは「聞こえない音」を推測することはできません。プロが耳コピして作成した楽譜は、演奏のしやすさまで考慮されており、その質はAIの比ではありません。
ヤマハのぷりんと楽譜が推奨される訳
私が有料の楽譜サイトを使う時、真っ先に見るのがヤマハの「ぷりんと楽譜」です。
なぜここをおすすめするかというと、1曲単位で数百円から購入でき、PDFですぐに手に入るからです。コンビニのコピー機でも印刷できるので、プリンターがなくても大丈夫。何より、プロが作成した楽譜なので「間違い」がほとんどありません。
「音を聞かせて楽譜を作るアプリ」で何時間も格闘して不完全な楽譜を作るより、数百円で完璧な楽譜を買って、その時間を練習に使った方が、結果的に音楽を楽しめる時間は増えるんですよね。
音を聞かせて楽譜を作る無料アプリのまとめ
最後に、今回紹介したポイントをまとめます。
- 鼻歌のメモならScoreCloud Expressが最強。
- PCでの本格的な変換ならBasic PitchとMuseScoreの連携が完全無料で制限なし。
- 弾き語りのコードを知りたいだけならChord Trackerなどのコード解析アプリで十分。
- 時間と労力を節約して確実な楽譜が欲しいなら、ヤマハの「ぷりんと楽譜」で購入するのが一番の近道。
音を聞かせて楽譜を作るアプリ無料版は、あくまで「補助ツール」として優秀です。自分の目的(メモなのか、完パケなのか)に合わせて、賢く使い分けてみてくださいね。



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